2011/11/05//Sat.
庶民派気楽現像の世界
ochanomizu1102.jpg
ME Super / CZJ Flektogon 35mmf2.4 / Presto1600


cameranowさんのところでモノクロ現像について無責任に少し書きかけたので、もう少しここに書いてみます。
こういうことを書くと、ええっ、そんなやり方してんの? まじで? とか言われそうで恥ずかしい気もしますが、僕自身がそうだったように、これから始めてみたいという人に、なんだ簡単、面白そう、と感じてもらって、後押しになるのであれば書く価値はあると思っています。


・初期投資費用
 フィルムカメラはものすごい値下がりぶりですが、デジタルをやっちゃうと、フィルム代36枚で400円以上とかいうのを、とても高く思うかもしれません。
 でも、フィルムとデジタルの36枚って違うから(笑)。

 現像用品は初期投資として色々買う必要がありますが、一番わかり易いのは、ヨドバシみたいな店舗に行って、店員さんに「現像始めたいんすけど、ワンセットください」と言ってしまうことです。
 でも一応書いておくと、現像タンク、リール、温度計、軽量カップ、フィルムピッカー、ダークバッグ、乾燥用のクリップ、薬品保管用の瓶(×4)、キッチンタイマーみたいなの、ネガをしまう袋は必要です。
 本によると計量カップは薬品ごとに使い分けるとか、保温用のバットが必要とか書いてあるのもありますが、カップはその都度洗って使えばいいし、バットなんかなくてもとりあえずできます。

 薬品は現像液、停止液(酢酸)、定着液、洗浄促進剤、水切り剤が必要ですが、どれも希釈して使うし、数百円くらいのものです。
 一番安いのは洗浄促進剤で、60円です。2リットルで繰り返し何十回も使えます。

 全部そろえて1万円弱だったと思います。
 当たり前の話、薬品以外は壊れない限り買い替えることもないです。


 あと、追加で考えると、できあがったフィルムを手軽に扱いたいならフィルムスキャナーが必要。
 スキャナーなんか1万円くらいで買えるのじゃないかと思います。
 うちではずっとキヤノン様の複合機を使っていますが、小さい写真ならこれでも十分。
 もちろんデジタルカメラ相手にも多種多様な印刷で対応できるし、パソコンにつながなくてもコピー機として使えたり、すごく便利です。
 三万円くらいですが、これは完璧に元を取ったと言い切れる。


・所要時間
 単数なら、現像時間手際良くやれば40分くらいで片付くんじゃないでしょうか。
 長くても一時間みておけばいいと思います。
 乾燥は8時間くらい干してればまず間違いないでしょう。
 休みの朝に現像してから遊びに行くとか、休みの前の日に現像してから寝るとか。

 いずれにせよ、ある一定のリズムでできるので、最近では撮ったら現像しないとなんかやり足りない気分にもなります。



・現像のやりかた
 フィルムピッカーでフィルムの先っぽを引っ張り出す。
 ↓
 ダークバッグの中で手探りゲームみたいにフィルムをリールに巻き付け、タンクに入れる。
 タンクに入れてしまえば、光の下に出しても平気。
 ↓
 (ここからの現像プロセスは多分人によって違って来ます)
 タンクに水を入れて一分くらい撹拌、捨てる。
 埃落としと水分含ませるため。
 ↓
 現像液をタンクに注ぎ、一分間撹拌、その後一分おきに五秒撹拌、とか、現像液のモトの袋の裏に書いてある時間で繰り返し、終わったら排出。
 これを異常に液温高くして高速回転撹拌すると、バキバキザラザラのモノクロになります。
 やったことないけど。
 ↓
 停止液(すっぱキツいやつ)を入れ、一分くらい撹拌、排出。
 ↓
 定着液を入れ、一分撹拌、その後一分おきに五秒撹拌、というお決まりの運動、排出。
 ↓
 ここまでくればタンク開けられます。
 ネガの像がちゃんと定着できてるか確認し、タンクを水道直下に持って行って一分間水洗。
 ↓
 青くてきれいな、そして毒であろう水洗促進剤に一分。
 ↓
 五分ほど水道直下水洗。
 その間に水切り剤を溶かしておく。
 ↓
 水切り剤に一分。
 ↓
 クリップに挟んでリールからベローンとして、干す。
 八時間後、収穫。
 はさみでチョキチョキ切って、あとはお楽しみ。


 時間と撹拌の丁寧さを厳守せよ! 一秒狂ったらもうおしまいだ!
 ということはまったくなく、やればやるほど自分感覚でやるようになってきます。
 だいたい、僕のカメラは壊れてるのもあるし、いかれた露出で100に合わせて400を入れて800で現像とか、125を入れて80で撮って80で現像だけど液が古めだからちょっと時間増やしてみるか、とか、冬寒すぎで液温低すぎだからチンしてみるかとか、もういいかげん極まれりです。
 料理を作りながら現像したこともあるし(もやし混入事件)、本を読みながら現像して時間オーバーしたこともあるし……そうしてできあがっているのが、このブログに載っている写真たちです。
 ここ一年半くらいはモノクロをお店に出したことはないと思います。

 どうです?
 ちょっとできそうでしょ?
 始めてみませんか。面白いよ。

>> 2011/11/08 16:16
本当に安く上げるならフィルムピッカーも不要ですね。僕は使ったことないです。
基本長巻きなので使わないんですが、たまに36枚撮りパトローネを買ってもダークバックの中に入れて素手で破壊しています。

> 異常に液温高くして高速回転撹拌
試したことありますが高速攪拌やると最悪でした。粒子は立たず、コントラストだけが異様に高まった絶対にプリント不可能なネガが出来上がります。高温現像は雑なイメージがありますが、実は超ウルトラデリケートに扱わないとまともにプリントできません…
>> 2011/11/09 07:50
to-fuさん>
やってしまいました!(汗)
自分で実感していないことを書くもんじゃないですね。
気をつけたいと思います。

フィルムピッカーは、あれを発明した人はなかなか偉いと思っているので(変な理由)、今でも楽しく愛用しています。
パトローネって、なかなか頑丈にできていませんか?
僕も何度か破壊を試みましたが、こつがわからないと、ぐぬぬ……となったあげく、歯で、という伝統のパターンに陥りそうになります。









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