2012/06/03//Sun.
北陸へ・雨の敦賀の夜
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K-7 / FA 35mmf2

敦賀。
この街に何をしにこの街に来たのか、と問えば、自分でも良くわかりません。
街が見てみたかったから、という感じ。
きわめて直感で行き先を選んでいます。


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長大なアーケードに流されているラジオ(別にうるさくはない)以外にはほとんど無音で、雨の音を聞きながら考え事をしつつ、撮り歩きます。
敦賀のアーケードはこういう風に車が停められる場所があります。
なかなか珍しい構成。

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いかにも場末、という飲み屋街。
来る夢来る人と書いてライムライト……。

行ってみるまでに敦賀について知っていたことと言えば、すごく古い都市であるということ。
歴史は多分古代にまでさかのぼるでしょう。
外国と関係を持つようになってからも大陸の玄関口だったことで、海外(特に西側)からすると、相当重要な都市だったようです。
よくは知りませんが、江戸、大阪、京都の次に敦賀、というくらいのプライオリティもあったとかなかったとか。

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あと、個人的なシュミの話として、人魚の肉を食ったら八百年死ねなくなってしまった「八百比丘尼」が確かここの話だったはずという記憶はあります。
日本の伝承の中でもとりわけオカルトじみた奇怪な話でインパクト大。
話によっては、海に帰れなくて助けを乞う人魚を叩き殺して食ったとか、やっぱきもちわりいよ、ってのに八百比丘尼(に後になる娘)は盗み食いをしたとか、具体的にどんな味がしたとか、その辺りから人肉食みたいで怖いのに、その後に延々死ねなくて若い娘の姿のまま何百年も生きる、知ってる人が次々死んでいって超越的な存在になってしまうというダークファンタジーです。
SFとして読んでもかなりキレた完成度だと僕は思うのですが。

それと今は原発。高速増殖炉もんじゅもここにあります。
永遠の命を得ようとするとリスクも背負わねばならないという、思わぬ韻を踏む土地です。

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夜の敦賀で唯一元気なのがラーメンの屋台。
けっこう何台も連なって出てます。
またラーメンかよと思うのですが、他に選択肢もなし。
敦賀ラーメンは鶏と豚骨らしく、うまかったですよ。
まあ、屋台のテントの中で食べるというのもまた一興というところ。
またかよと思いつつも、また来てまた食ってもいいな。

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うろうろ歩きの間に見つけた喫茶「ゆのくに」。
夜ももう22時近かったですが、このフンイキと(猫もいるしな)コーヒー飲んでないのとで入店してしまい……。


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テ、テーブル筐体かよ!
いつの時代なんですか?
しかも、コーヒー飲んでるといきなり電源がつく。
シューティングゲームならやっても可というところですが、あいにく麻雀はできないので(苦笑)。

奥のボックス席では地元青年団(おおむね40代から50代)があやしい寄り合いを開いています。
時々店のおばさんと冗談をかわし合う、この場末感よ。
厨房がでかく、メニューを見てもめし類やセットものがけっこうあり、何か食べてみるのも良さそうですが。
コーヒーは普通にうまかったです。

出ようとすると、さっきの猫が「入れてよー」と手招きしてるんですが、飲食店なので入れてもらえず。
人見知りで、すぐ逃げます。
こういう店に1、2軒入ると、気持ちもぐっとほぐれて、街に対してもちょっと愛着がわきます。

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そういえば、敦賀のアーケードはレイジ・マツモトロードになっており、999やヤマトの銅像があるんです。
鉄道と船の街で、交通の要所だったからということらしいですが。
アナライザーじゃなくてメーテル撮りゃよかった。ちぇ(あまり興味が無い)。

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それと、あちこちにこういうのが縛り付けてあって、何これちょっと卒塔婆!? とかビビったのですが、よく見ると、なんか俳句。
地元の俳句サークルのしわざらしいのですが、なにげに盛んです。
読めないし。

アーケードなんかはシャッター化が進んでいると言えなくもないし、一般の意見によってはどうかわかりませんが、僕にとっては、なんだか突っ込みどころが色々あって、テンションの上がるような夜歩きができました。
どこか港町っぽいところが肌に合っているのかもしれません。
ぼろい宿に戻り、夜が明けたらまた街を歩きつつ、海を見に行きます。

>> 2012/06/03 23:30
こんばんは

旅日記、すごく旅情掻き立てられました。

屋台のラーメンもいいけどゲーム筐体のテーブルがなんとも懐かしいです。

やっぱり自分にとって鶴賀は知ってるようで知らない街だってことを再確認しました。
もし次にここからフェリーに乗ることがあったら少し早めにいって探索してみたいです。
>> 2012/06/04 07:13
ぐりさん>
おはようございます。
旅情をかき立てられるというのは、旅日記にとって一番の褒め言葉だと思います。
ありがとうございます。

敦賀は大きな街ですし、色んな風景があって面白いと僕は思います。
今回の旅日記も、そういう探索のきっかけになったらとても嬉しいです。
>> 2012/06/04 22:30
知らない町の少し心細げなところ、ラーメンとコーヒーでちょっと馴染んできたところ、
雨の夜というのもまた程よい不安さがかぶさってきてなかなかに忘れられない夜になりそうですね。
手招きする猫に青年団、何か起きても不思議と感じないような夜ですね。
>> 2012/06/05 22:04
snap.comさん>
こんばんは。
雨はやっぱり、いい演出をしてくれますよね。
知らない街ではやっぱり降ってくれないと。
ルミ子さんの孤独な歌でも、やっぱり日本各地で雨、雨、雨ですしね(スペインですら雨だった)。
僕が感じた高揚やら何やらがうまく伝わってくれたようで、ちょっと嬉しいです(笑)。








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スバル・フォレスターが来て、調子に乗っているようです。

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