
DP2 Merrill / 30mmf2.8
(※ラジオでよくある、よくわからんミュージシャンの新盤発売に際し、日本語達者外国人パーソナリティの番組でゲストで喋る、ああいうのを運転しながらいつも聴き飛ばしてしまうのですが、こんな風かと思って)
「……最高の休日といえば、それはやっぱり、他の人が働いてる中で自分だけが休んでるってことだと思うし」
「ははあ、なるほど……だとすると、平日休みってことになるわけだけど?」
「自分が考えてるのは少し違ってて」
「フーン?」
「もっと精神的な意味というか、そういう面で、自分だけが休んでいるっていう状況、ね……」
「精神的平日休み」
「精神的完全週休5日制」
「ハハハ!」
「ふふふふ」
「なるほどね、でもまあ言うなればミュージシャンというのは、皆平日休みでしょ?」
「休んでちゃヤバイんですが」
「でも、だからこそ、本当の意味で平日休み的な精神性になれるとしたら、それはどういうことかと」
「フーン、意外と深いね。新しいアルバムは、そういう精神性が反映されて生まれたと。製作期間は……2年?」
「音録りだけで2年」
「そう、2年」
「スタジオはアルバカーキの『トゥー・メニー・バッファロウ・スタジオ』、ニューメキシコの?」
「そう、砂漠にある」
「ふふふふ」
「ふふふふ」
「その辺りも音表現に影響してると」
「うーん、そこは」
「そういう影響が果たしてあるのかという実験でもあったわけですけど、これが不思議なくらい」
「不思議なくらい無かった? 自分はあくまで自分だったって」
「そう、それを体感しましたね」
「ふふふ」
「それでは、そのニューアルバムから1曲、聞かせてもらいましょう。曲紹介を」
「デッド・ポメラニアンズで、ニューアルバム『メロニアム』から」
「聞いてください、『最大公約数の休日』」
……この辺りで局を変えるか、自前の音源に切り替えてしまう。
3分後には内容を何も憶えてない。
フシギ!