2014/10/05//Sun.
カメラマガジン 第2号がでてきた
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今はさっぱりつまんない本になったカメラマガジンですが、ふっと本棚の隙間から出てきたこの第2号(05年)……この頃はいい雰囲気だったと思いますね。
パラパラ見てたらけっこう思い出深かったので、秋の雨の日、ちょっと回顧してみることにします。


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デジタルカメラが勢いづいてきた頃、反動的に高まった銀塩カメラブーム。
今はもう下火だと思いますが、その初期の頃だったと思います。
このブログも同じ06年からだから、コアな時期に乗っかってたもんです(笑)。

デジタルとは逆のベクトルを行くゆるい路線、ホルガだのロモだのガーリーだの、そういうのの雑誌もたくさん出てましたが、エイムックのカメラマガジンはまじめに銀塩カメラを特集しようという案外硬派な本でした。
たぶん……(だが、今でも根強く定着しているのはむしろ前者)。

……で、カメラ紹介コーナーのオリンパス押し(笑)。
この時期の、銀塩オリンパスのちょっとしたブームがなかったら、現在のE-PだのOM-Dだのの出現は、無かったとは言わないまでも、ちょっと違ったものになってたかもしれません。
個人的には頑張ってデジタルしてたE-620とか(なつかしい!)好きだったのですが、ZDマウントもすっかり駆逐されたみたいですしね。

カメラマガジンは、この後も何かとオリンパス贔屓だったような。
まあ、確かに、OMは今見ても精巧でかっこいいけどさ……。

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オリンパスに比べると、他のメーカーはあくまで「他の」という感じ。
ペンタックスなんか、MXしか載ってない。1個かよ。

カメラマガジンの失敗はここだよな。
メカニカル/マニュアル至上主義すぎで、エレクトロ時代のカメラなんかほとんど特集しなかった。
オートの気楽さと俊敏さから生まれる写真の広がりも、安価でキワモノぞろいのエレキカメラの濃い世界も掘り下げなかった。

「マニュアルはいつまでも修理ができて永く使える、エレキカメラは一度故障するともうダメ」
だから無駄な買い物、みたいな文があちこちにあったような気がするけど、今になってみたらフィルム自体の生産がほぼ終わってて、ライカだろうがエレキカメラだろうが、同じ鉄屑になりかかってる。
ざまあ見ろってんだ。

嘲笑しつつ寂しい気分ですが、実際そういうのばっかり面白く使ってきたコッチとしてみれば、ローライ、ハッセル、ライカなんかに割いたページの3割でも割り当ててくれれば、もうちょっと雑誌の寿命も伸びたと思うのですよ(←すでに死んだことになっている)。

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「ツァイスレンズは『世界を凝視する神の眼』か」
……言ってて恥ずかしくない?(苦笑)

老師ふたりが撮り歩いてたりしてましたね。
庶民派なスナップの話や写真は面白い。

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編集者が散歩旅行して銀塩カメラで撮り歩く企画。
これは良かったですね。
気取らなくて等身大な感じだし、実際楽しく撮りましたというのは、写真にも記事にもよく出てくるものだと思います。
今読んでみても、ちょっと撮りに出かけたい気分になる感じ。
ここでもオリンパスと、コンタックスのAriaなどが活躍。

他にも銀塩で撮ってる人の特集がありますが、プロよりむしろアマ重点だったのが興味深いところ。
どういう写真を撮る人を載せるかによってがらりと変わると思うけど、第2号は雰囲気が良かった。

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以後ほとんどカタログ雑誌みたいになっていった印象のカメラマガジンですが、この時期はフィルムカメラの現行品もまだこんなにあった!
ベッサフレックス……(落涙)。
次の2ページ見開きもベッサ、イコン、中判とか色々載ってます。
レンジファインダーもやってみたかったなあ……。

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そして、当然フィルムもこんなに!
SSもプレストの1600もウルトラカラーもある。
好きなフィルムをでかい箱で買うときの高揚した気分よ、永遠なれ。



考え方によっては、いい時期に銀塩で撮れたのだとも思います。
僕の場合、引き延ばしはやったと言えるほどやってないので、「写真をやった」と言うにはおこがましいもんですが。
中古屋で昭和のカメラを買って来て現在の光景を撮ってみるということは、今使ってみても十分感嘆するに値する機能や写りだけではなく、むしろもっと別のところに面白みがあった気がします。

そのカメラが生まれた時代背景、いきさつ、辿った運命、文化的に遺したものなんかを少しだけ考えてみること。
そもそもその個体が前にどういう持ち主に使われて、どういう世間を渡り歩いて来たのか。
あるいは、現にその世代だった父や、中古屋のおっさん店員と交わした、色んな会話……。
いちいち妙な厚みがあって、そこが面白かった。

デジタルカメラにあっては、30年前のものを使って撮ってみようとか、そういうことはまず起き得ないでしょうし、無理な話でもあります。
これはこれで代え難い体験だったということです。

カメラマガジン第2号、捨てないで取っておこう。
銀塩カメラも、本当に無理になるまで細々と使い続けていこうと思います。
(でも今日は台風だけどね)

>> 2014/10/05 16:13
うん、カメラマガジンはここ数年で変わってきたね。
しかも、フィルムのPENとOMが流行ってたころあった。(笑
そうなんだよね。機械式は、確かに憧れるけどね。
電子式だって、トイカメラ系だって同じフィルム仲間ってことで、いいんじゃあないですかねぇ。
>> 2014/10/05 21:58
カメラマガジンに関してはまったくその通り!
参考になる部分もありますが、最近はプロがどうだとかいう内容ばかりですよねぇ。
それでも以前あった楽しみを期待して毎号買い続けていますけど(笑)。
>> 2014/10/05 22:56
toitaさん>
こんばんは。
そう、なんかデジタルの本と合体したような感じで……やっぱりネタがなくなったのかと。
しかし書いた通りエレキ部門は手つかずだったし、結局はやり廃りだったのか? ……
フィルムカメラ雑誌という希少な存在なんだから、もっと掘り下げてほしかったですよ。
しつこく投書してやればよかったんでしょうか……。

でもまあ、ちょっとだけ刺激されて元気が出たこともあったので、いい思い出でもあるんですけどね。
>> 2014/10/05 23:07
RYO-JIさん>
こんばんは。
RYO-JIさんも読まれてましたか(笑)。
世間的にもけっこう関心は高かったと思うんですが、号を重ねるにつれてどうにも自分が欲しい内容が載らない本になってしまいました。
超有名プロの記事はそりゃあ引き立ちますが、他の本でもやってるし、どこかこう、息苦しいときもあるんですよね。
それよりは、自分と似た感じで楽しくやってる人もいるんだあ、でもこの人のがちょっとうまいなあ、とかいうのを感じられる方がずっと良かった。
それじゃあブログと変わんないと言われそうですが、それを雑誌で感じられるのが良かったんですけどね。
>> 2014/10/08 19:53
ツァイスレンズは神の眼の称号に恥じない値段で売れましたよ!

銀塩カメラは今後数十年動いてくれそうなんですがフィルムや暗室用品を購入するコストを思うとアホらしくなり、愛着のある機材以外は全て売り払いました。

アホみたいな数のフィルムを持ち歩いていた頃が懐かしいですね。
>> 2014/10/08 22:20
to-fuさん>
マジデスカ!
さすがツァイス……というか、さすがto-fuさんというところです。

フィルムが高価になるにつれ、僕もLXくらいしか使わなくなってしまいました。
そんな高いもんを、例えば壊れかけのフジカデートとかには入れられなくなってしまったのです。
とすれば、ほんとに、他のは要らないのではと思いますね。

20本とか持って遠くに出かけて、それでも心もとなくなって、初めて行く街でフィルム売ってる店探してみたり……楽しかったですね。









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狛です。
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スバル・フォレスターが来て、調子に乗っているようです。

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