2015/05/05//Tue.
巨樹を訪ねる 出島の椎
kasumigaura1520.jpg
DP2 Merrill / 30mmf2.8
K-7 / DA 21mmf3.2

薄っぺらく広大な霞ヶ浦に半島のように突き出しているから出島村。
今はかすみがうら市となりましたが、とても把握しやすい位置と名前のこの土地に、古い椎の樹がありました。


kasumigaura1512.jpg

所在は長福寺というお寺です。
主要道路から折れてしばらく行き、どんどん道が細くなって不安になり始める頃、赤い門が見えてきます。
ところが、あるのは門だけ。
かつては大変な格式があったお寺だったらしいのですが、奥に管理所みたいな平屋が一軒と、いくつかの石塔やお墓があるだけで、本堂はどこにも見当たりません。
なんでも、火災で焼けてしまい、再建されないまま無くなってしまったということです。
去りし日のわびしさを感じつつ、門だけの門をくぐろうとすると、まるで仁王のように左手から巨大な影が覆いかぶさってきます。

kasumigaura1517.jpg

それがこの「出島の椎」。
枝張りは横に広く、小さな林のよう、しかしあくまで一本の樹です。

kasumigaura1514.jpg

一段高くなったところに茂っており、まるでそれ自身がひとつの巨大な仏像のようでもある存在感。
小さなお堂のようなものを抱えるように前にしています。

kasumigaura1518.jpg

主幹はごつごつ荒くれ、短いですが、ものすごい太さです。
そこから何本もの枝(と言っても、普通の樹の幹くらいある)が四方八方に伸び……

kasumigaura1515.jpg

一体、どういう形をしているのか、ちょっと簡単にはわからなくなるような様相を呈しています。

kasumigaura1513.jpg

とにかく、幹と根周りのボリュームがすごい。
周囲を小さな石仏たちに囲まれ、守られつつこの土地を守っている、そんな感じがします。
やはり無条件でその存在感の大きさに手を合わせたくなる、この樹も仏様なのだと感じることができます。

kasumigaura1516.jpg

折しも春先、すぐそばに根付いていた梅の花の明るい白にカメラの露出を合わせると、椎の幹は真っ暗に落ち込みました。
それだけ鬱蒼と、逞しく茂っています。
守る寺は無くなっても、これからもずっと生き続けてください。

kasumigaura1511.jpg

解説文。





kasumigaura1519.jpg

「出島の椎」
茨城県かすみがうら市 長福寺
樹齢:700年
樹種:スダシイ
樹高:20メートル
幹周:7メートル

>> 2015/05/05 21:47
おかえりなさい。
そして待っていました巨木シリーズ。
これまた迫力がスゴイですねぇ。
写真を見ているだけでも何かが宿っているとしか思えないと
パソコンを前に興奮してしまいました(笑)。
>> 2015/05/06 07:34
はぁ〜・・・見事としかいえません。
おっしゃるとおり、仏様の木ですね。
思わず手を合わせてしまいます。
こんなに大きな木も700年前は
苗のような大きさだったなんて信じられないです。
700年って・・・すごいなぁ。
巨木シリーズ、次回も楽しみになりました。
>> 2015/05/06 16:01
RYO-JIさん>
待ってました、なんて、嬉しいです(笑)。
樹を見るだなんて、それだけ考えると非常に静的なものなのかと思うのですけれども、巨樹というと、「個」のものに会いに行くという感じで、それぞれがあって飽きません。
でかいですよねえ。
ほれぼれとしてしまいます。
興味の向くままにつづけていきますので、お楽しみにどうぞ(笑)。
>> 2015/05/06 16:08
ぴよ社長さん>
こんにちは。
東北の豊かな土地には、それこそたくさんの巨樹があるのではないかと興味津々です。
行くことがあれば、ぜひ訪ねてみたい……。
信仰心の足りない自分ですが、仏像なんかよりもよほどこれらの樹の方が手を合わせたくなります。
ものすごい時間を実際に生きてきたという、単純にそのことに心打たれます。
そう、最初はきっと苗だったり種だったりしたはずなんですよね。
それがこの姿に……ものすごいことです。
ひとつひとつ、みんな違うから、僕も訪ねて行くのが楽しみなんですよ。
次もまた茨城県の巨樹に寄ります(笑)。
>> 2015/05/07 00:23
おかえりなさい!
これまたすごい巨木ですね~
絶対何か棲んでいますね。

そうそう、アクロス100はダメなんでしたっけ?
これはまだヨドバシとかでも普通に売っていますね。
ってまた揺るがしてみたり(笑)
>> 2015/05/07 19:59
ラサさん>
こんばんは、行ってきました、佐渡島(笑)。
この樹に関しては、ぐるぐる回って何枚撮っても全体の形がはっきりわからないというような、不思議なところがありましたね。
やっぱり、何かいるのかも……。

で、や、アクロスはダメ(笑)。
現像しづらいし、超微粒子とかどうでもいいし……というより、やはり自分はISO400がいいなと思ったのです。
それにしても本当、ロモ蔵のことをすっかり忘れていましたヨ。








ブログ管理人にのみ表示を許可する

[TOP]



ブログランキングにも参加しています。
気に入った写真や記事があったら、押していただけると嬉しいです。

にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ にほんブログ村 写真ブログへ
プロフィール

狛

Author:狛
狛です。
スナップ経由の風景写真、巨樹探訪旅、無計画な遠出の紀行文。
スバル・フォレスターが来て、調子に乗っているようです。

・巨樹探訪旅やってます。・
「巨樹を訪ねる」

・写真展(2013.2)・
「旅の、まだ途中」
(Web版が見られます)



カテゴリー検索と表示
<<全タイトル列挙 >>


最近の記事とそのほか
最近のコメント
月別アーカイヴ
リンク
道具

FA35mmf2 
Pancolar80mmf1.8 
Sigma28mmf1.8 
K-1 
OtherCamera 
Flektogon35mmf2.4 
CZ・Ultron50mmf1.8 
MX-1 
Distagon35mmf2.8 
DP2Merrill 
K-7 
ТАИР-11А135mmf2.8 
smc-m150mmf3.5 
DA21mmf3.2 
EBC・Fujinon(55mm&135mm) 
smcTakumar28mmf3.5 
Travenar50mmf2.8 
smc-m50mmf1.7 
OptioA30 
smc-m28mmf2.8 
smc-m20mmf4 
Pancolar50mmf1.8 
smcTakumar105mmf2.8 
SuperTakumar35mmf3.5 
Flektogon20mmf2.8 
ESPIOmini 
smcTakumar35mmf2 
Helioplan40mmf4.5 
SMC・Takumar55mmf1.8 
FujicaDate 



www.flickr.com
This is a Flickr badge showing public photos and videos from coma222. Make your own badge here.
copyright (C) 2006 アンダー・コンストラクションズ all rights reserved. [ template by 白黒素材 ]
//