2016/05/08//Sun.
ペンタックスと僕
kashima1601.jpg

(おまけで写真がついてくるブログ)

 世の中にはいろいろなカメラメーカーがあって、その中からペンタックスなんてのを選んだのはどうしてだっけ?
 それはまあ、結局、メジャー路線を避けて通る自分の歪んだ人間性の表れなんでしょうよね。
 身も蓋もねえな、と思いますが、実際のところペンタックスのカメラに愛嬌がこれほどなければ、もう僕はとっくにキヤノン社とかに鞍替えしていたはずです。
 その方が確実だってわかってるしね。

 ペンタックスの、小型、堅牢、プロくさく見えないところ(逆に高級機でも素人くさく見えてしまう)、たびたび失敗しながらも自分でこうだと思った方向に進んで行こうとする姿勢、等々の点が好ましいなと思っています。
 ホヤとかいう海産物みたいな名前のでかい企業に買収されて医療機器部門をとられて放逐され、昔同盟関係だったリコーに吸収されていますが、そのコンセプトは幸いまだ消えていないようで、嬉しいことです。
 以下、狛のペンタックス遍歴を抜粋(うざいので読まなくても可 ←なら載せるな)。



第一章 駆け出し時代

 こんな僕も銀塩カメラを初めて間もない頃には、ちゃんとマニュアルで写真を撮れるようになろうと思って、写真学生のベーシックのごとくニコンのFM2なんかを買い求めようとしたものですよ。
 しかし、偶然なのかそのネットオークションが詐欺で(払う前に気付いた)、FM2は結局手に入らず、しかしカメラは欲しいし……と、やはり偶然なのでしょう、締切寸前のカウントダウンをしていたペンタックスMXを勢いで落札したのが始まりだったと思います。
 たしか6800円くらいだったな。
 最初にMXを手にしてしまったのは、もう、ペンタックスからすれば思うツボだったというところでしょうか。
 1976年のカメラですが、きわめて小型で堅牢、独特なこだわりがあるコンセプトはしっかり感じることができました。
 というか、MXはその純粋結晶みたいなカメラでした。


第二章 にわかスナッパー時代

 東京の町中でモノクロのスナップをするようになってからは、お仲間内でGRやナチュラなどの単焦点コンパクトカメラが流行りはじめ、うわーいいな僕もほしいな、と思ったのですが、やはり購入決意矢先にマークしていた中古品がごく目の前で買われてしまう惨事。
「お、おじさん、あの、あのGRは?」
「ああ、あれなら今売れたとこさ、なんだか知らんが最近はいい値で売れて儲かって笑いが止まらんよ、フハハハのハ」
 せっかくなけなしのお小遣いを握りしめて来たってのに、これではスナップ友達の仲間入りができない……まさかペンタックスにそんなのは……あるじゃねえか。
 ってことで、10000円で買ったESPIO MINIは、現状、僕が生涯において最も多くシャッターを切ったカメラです。
 シャッターボタンしかない機敏さ最重視の完全自動カメラですが、32ミリという画角がものすごく絶妙で、広角にも標準にも使うことができた。
 メモ帳やらくがき帳みたいに始終シャッターを切りまくったせいか、モーターがいかれてしまって永眠しましたが、語らぬわけにはいかない重要なカメラです。

 (ESPIO MINI についてのコラムはこちら。
  ESPIO MINIでググると、恐るべきことに3番目くらいにこのブログの記事がヒットします)


第三章 運命の出会い

 LXは、最高の一眼レフだと信じて疑わないカメラです。
 見た目がものすごく地味で、どうしてこんなのが高値で取引されてんだ、と疑問に思っていましたが、ふとしたことで中古カメラ屋で手に取ったら、もう最寄りのATMはどこだろうと、それしか考えられなくなりました。
 この時代のフラッグシップ機のデキって、他社のものも含め異常なくらいハイレベルなんだよな。
 LXにおいては、工作の精度や密度感がすごく、防塵防滴性能のためにパーツの隙間に注射器でシリコンを注入してあったり、これこそが日本のもの作りってやつじゃないかと感心したものです。
 手にしっくりくるベストな大きさの中に必要な機能だけがぎゅっと詰まっていて、これさえあれば何だって撮れるという自信を与えてくれます。
 ものすごく頑丈で、これまでに行ったすべての旅に連行し、ずぶぬれになったり傷だらけになったり道路に叩き付けられたりしましたが、いつだって平気な顔で変わらぬ動作をしてくれます。
 LXが壊れたとすれば、それが自分の銀塩写真の終わりだろうと思いますが、まだまだ動いてくれそうで頼もしい。

 (LXってのはこんな感じ。


第四章 デジタルへの変革期

 デジタルになってから印象深いのはK−7で、10年に手に入れてから6年以上使ってるのか……と、思えばデジタル機器にしてはなかなか長命です(ストロボ死んだけど)。
 モデルチェンジの初号機だったこいつは写りがノイジーで発色が淡く、世間ではくそカメラとか言われてたらしいのですが、LX譲りの堅牢さ、ハード面での完成度の高さはすごいと思います。
 これをベースとして、現行の一眼レフのラインでもほぼ外側は変わっていないですしね。
 もとい、その写りも、そのかなり癖が強いところを逆手にとって考えると、やけにフィルムくさくも感じられ、今でもこれはこれとして使いたくなるようなところがあるのです。
 今日はそういうフィルムを使ってるんだ、と、そう思えばそれもまたアリで楽しいのです。


 他のメーカーに作れないようなものを作ってくれるところが最大の魅力。
 これからもペンタックスには面白いカメラを作り続けてほしいものですね。

 おわり。








k-1003.jpg

 ……?
 おわり。
 は、いいけどよ、これは一体?

 あっ、しまった……(うそっぽい)。
 実は、新しいのが来まして。


k-1002.jpg

 K−1です、よろしくね。
 以前から、ペンタックスでフルサイズが出たら? ははは、買ってやるに決まってんじゃんよ? なんて放言していましたが、え、ほんとに出るの? ってなりまして。
 でも、どうせこんな遅く予約したって当分、多分数ヶ月は来ねえんだよ、ははは、それまでに労働して小銭貯めてやるぜ。
 って畳の上で時代劇の再放送を見ながらゴロゴロしてたら、なんだか発売日に届いちゃった。
 (トップに掲載した写真もK−1で撮ったものです。ごめんなさい、ありがとうございます)


k-1001.jpg

 噂の「きもちわるく動く液晶」。
 おお、たしかにこれはきもちわるい。

 しかしこれは……すごくいいカメラだぜ。
 ぶっつけ本番で岩手旅行にも連れてったけど、撮ってて楽しいし、写真撮ろうって気分になります。
 一括払いにしなけりゃよかった!

>> 2016/05/08 23:08
わー…  この船の写真、すごくいいです。
このすごいカメラで撮ったんですか?

エスピオ、実は私も一番始めに買ったカメラが
エスピオ80でした。フィルムのやつ。
もー すごく大好きなカメラででした。
ペンタックス、なんでかわからないけどすきです。

岩手の写真、ますます楽しみになってきました。
>> 2016/05/09 00:29
(おまけで写真がついてくるブログ)
なるほど、耳が痛い(笑)

ESPIO MINIのコラムからクラッセに飛び、戻ってきたら
LXに飛び・・・とようやく戻ってこれましたよ。
32ミリなんてあったんですね。
35ミリ辺りは本当に扱いやすくていいですよね
無駄遣いってカメラ買われたのですね。
いいなぁ、僕もレンズ欲しいです・・

僕の知り合いにK10D→K-7→K-5→K-3と会う度にカメラが変わってる人がいました。
そしてついに超高級機の645D!からの645Zになってましたね。
たぶん狛さんが買われたカメラも買ってるんだろうなぁ。

その知り合いのおかげで僕の中ではペンタックス使いは変わり者というイメージです(笑)
>> 2016/05/09 07:03
ぴよ社長さん>
ありがとうございます(笑)。
塊感が増してゴツくなりましたが、大きさは前から使ってるK−7とほとんど変わらないんですよ、このカメラ。

エスピオは、いい意味でも悪い意味でも大雑把なつくりで、愛すべきコンパクトカメラだなあと、僕も一時期格安のジャンク中古を幾つも拾って来て遊んでいたものです。
エスピオ125なんか、とてもださい作りで、ジャンクの山の中から150円で掘り出して来たので、「おいもカメラ」と呼んでましたが、それなりに写りました。
楽しかったですね。

フルサイズ化して、とてもきれいに撮れるのはいいですが、データの大きさがハンパないので、編集に時間がかかります(苦笑)。
>> 2016/05/09 07:07
atushiさん>
ね、自分で言っていて、それではいかん、でもどうしようもないと思っています。

ずいぶん前からこんなだらだら長い分を掲載し続けてるもんだなと、自分に感心しますが、色々読んでくださったようで、嬉しいです(笑)。
K-1の導入はこうしたカメラ歴の中でも、間違いなく一里塚であろうと思うので、ここでまとめてみたくなったんですな。
最新型でもお古のレンズがぜんぶ使えるのでありがたいです。

なんか、デジカメをすごく高速で乗り換える人っていますよね。
その点いくと僕はのんびりしたもんですから、ここらでいいのを買ってもいいんですね(強行)。
まあただ、645にアタックとなると、日本経済を頑張って回してる感すらあり、応援したくもなります。
自分にはできないから。
>> 2016/05/09 12:45
ふふ、楽しく読みましたー
逆にその通りの道を歩んだな、私は(笑)
FM2にGR、ですからね。
ナチュラはフィルムがイマイチ好きになれず、やめましたが・・・。
結局、自分に合えばカメラはなんでもいいような気がします。
選択肢が多すぎて選ぶの難しいけれど、、
シグマのDPシリーズは気になります。
GRデジタルも。
狛さんのペンタK1写真、楽しみです!
>> 2016/05/09 21:35
わーすげえ。ほんとにきもちわるく液晶だ(こなみ
わたしの周りはペンタさんしか居なくて寧ろキヤノン使ってる人手を挙げてほしいw
人に歴史ありですねぇ。
自分はーって思い出して見たけど、父親がキヤノンで一眼で使ったのは子供の頃からキヤノンだけでした。EOS T-80とか出て直ぐ買ってたもんなぁ親父。何故90にしなかった(

うちは完全に写真がおまけでついてくるブログ!w
>> 2016/05/09 21:54
狛さんのペンタックス愛に感心です。
むしろ羨ましく感じるレベルですね、その関係に。
もちろん変な意味じゃなく。
そこまで愛着を感じられるのは本当にスゴイですよ。
>> 2016/05/09 22:02
ラサさん>
どうもー!
僕はあれですよ、ラサさんのスタイルと写真にあるべき姿を見たものですよ。
そう、色々試してみて、自分によく合うものを探すのが楽しいのだと思いますね。
そいつを捕まえたら、長い時間かけてたくさん写真撮るのがまた楽しみ。

DPと付き合うのは異常に根性がいりますよ〜。
やはりカメラは一眼レフが一番撮りやすいな、なんて思ったわけです。
長くたくさん使っていきたいなと思ってます。
>> 2016/05/09 22:12
さかしたさん>
この液晶の動作を見せた時のウチの母親の感想が「なにそれ、きもちわるい」でした。
ひでえよな。
しかしこれね、使ってみるとかなり便利だったりするんですよ。

同類が固まってるのか、僕の周りにもペンタユーザーは多かったので、さぞ売れてんだろうと思ったら、ペンタのシェアなんてほんの数%くらいしかないんですよね。
ちなみにうちの父親もキヤノンユーザーです。
でもまあ、今更システムを乗り換えるのってかなり大変そうですよね。

おまけでも嬉しいおまけならまあいいかと思ってる最近です。
菓子のおまけみたいなもんだよ(笑)。
>> 2016/05/09 22:19
RYO-JIさん>
いや、もちろんベタ褒めしてるだけじゃないんですよ。
不満もいっぱいあるし、アホじゃねえのかこのメーカーは、と何度も思ったんですが、何だか憎めない所があるんですよね。
そういう側面が自分に合ってるんだとも思うんです。

なんかうちにいっぱいあるM42のレンズを一番簡単に使うことができるし、ペンタックスだったら気兼ねなく使うことができると思えるんです。
壊れたらまた買うからいいや、みたいなね(笑)。








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狛です。
スナップ経由の風景写真、巨樹探訪旅、無計画な遠出の紀行文。
スバル・フォレスターが来て、調子に乗っているようです。

・巨樹探訪旅やってます。・
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・写真展(2013.2)・
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(Web版が見られます)



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