2016/05/21//Sat.
巨樹を訪ねる 黄海のイチョウ
kinomi1604.jpg
K-1 / FA 35mmf2 / SIGMA 28mmf1.8 EX DG / smc-m 20mmf4

(クリックで拡大)

 ついに見つけることができました。
 黄海(きのみ)のイチョウ、民家(工務店?)の裏手、さらに何本かの樹々に囲まれるようにして立っておりました。

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 正直言うと、前回掲載した写真の中にも、ちょっとだけ写ってたんです。頭の先だけですけどね。
 裏手へ回ってみても、ご覧の通り。周囲の杉の樹も結構高く育っており、これじゃあわからないのも仕方ないでしょう。
 まあ、その前に、川の対岸を探してたんですけど……。

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 さあて、今度こそは間違いない。
 わくわくしながら近づいて行きます。
 小さな祠、お社みたいなものがいかにもという雰囲気。
 右手の樹(杉の仲間?)もかなり大きいのですが、その奥にどーんと聳えています。

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 やや薄暗い中に佇む「黄海のイチョウ」です。
 市の天然記念物指定ということですが、登録名はただの「イチョウ」。
 「黄海のイチョウ」とは、訪ねて来た人たちがこの地区の名を加えて呼んでいる通称なのですが、それでいいと思います。
 ただ単に「イチョウ」という呼び名ではね……。

 目通り高さで幹周7.3メートルということですが、その上部がもっと太く、実際に感じるボリュームはけっこう凄いです。
 正面に回ってみると……

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 姿形が一変します。
 ものすごい数の気根です。

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(クリックで拡大)

 イチョウの気根は大気中から酸素を取り入れる役割があるとのことですが、形状を乳房になぞらえて、よく縁起物にされていますね。
 お母さんがご神木としてお参りするとお乳の出が良くなる、とか。
 
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 一番大きな気根は今しも地面に到達しそうです。
 地表に達すれば、そこから根が出て、また樹形が複雑になっていくのでしょう。

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 それにしても過剰なまでの多さ、気根だらけです。
 腕のように横に張り出した枝を下から覗き込むと、まるで鍾乳洞の中にいるかのよう。
 もはや、イチョウは液体なんじゃないかとか……そんな、シュルレアリストめいたことを思いました。

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 季節がらイチョウは新芽を出し始めたところで、これから急速に緑を濃くしていくことでしょう。
 もう少し遅く来ていたら、もしかしたら葉っぱに埋もれて幹の様子がわからなくなっていたかも。
 樹高は40メートル近くあると思います。
 周囲の木立から頭を抜き出すために上に上にと成長しているのかもしれません。

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 頂上部は、樹冠というより、連立する尖塔のようです。
 何かに似ているよな……と思って見ていたのですが、あれですね、サグラダ・ファミリア。
 ガウディ師もこういう自然の造形を元にして色々作ったと言われていますし、こういうのを見ているとありそうな話だと思えて来ます。
 建築家というよりは芸術家の仕事だろ、と思いますけれどもね。

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 同じく気根が「豊満だ」と書かれていた佐渡島のイチョウの巨樹「新穂大野の大イチョウ」は雄株でしたが、「黄海のイチョウ」は雌株なので、ギンナンも実ります。
 この周囲の人はあまり拾わないのか、足下にはたくさんほったらかし(笑)。
 するとどうなるかというと……

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 巨大な母株を讃えるようにニョキニョキ、赤ちゃんイチョウがたくさん誕生です(笑)。
 この若葉の黄緑がきれいで。
 一株もらって行きたいような気分になりました。


 探しまわった甲斐のある個性的な巨樹でした。
 インターネット時代、こういった多少ローカルな樹に着目してみるのも面白いなと思います。
 まあ、GPSコードを活用するのには失敗したんですけどね……(笑)。


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(クリックで拡大)

「黄海のイチョウ」
岩手県一関市藤沢町黄海
樹齢:不明(300〜400年くらい?)
樹種:イチョウ(雌株)
樹高:35メートル
幹周:7.3メートル

>> 2016/05/21 17:55
赤ちゃんイチョウがかわいい(笑)。
それにしてもすごい数と長さの気根ですね。
こっちにもそんな姿から、母乳が良く出るようにと子供を思う親の信仰になっているイチョウがありますけど、
この黄海のイチョウには驚かされました。
高い樹に囲まれているっていうのがまたいい。
もちろん観賞するには、周囲に何も無い方がいいんですけど、守られているというか、
隠されているというか、うまく言えないですが、なんかいいですね(笑)。
>> 2016/05/22 23:15
RYO-JIさん>
かわいいですよね。
ここから一本の大きな樹を育てるというのもロマンだなあと思います。
正面から見ると、ほぼ気根だらけですね。
樹齢よりも、この生育環境に秘密があるのだろうと読みますが、それにしてもすごい造形でした。
杉の樹の生え方は、おそらく自然に植えたものではないと思うのです。
川からの風が建物に当たらないようにだと思うんですが……百年もしたら、ものすごい数のイチョウの林になってたりして。
>> 2016/05/23 08:12
ほんと、サグラダ・ファミリアに似ています。
すきなように大きくなってる感じです。

気根ってこんなになるんですね…
ちょっと夜にいったらこわいかも^^
ちっちゃい芽がかわいい。
>> 2016/05/23 22:39
ぴよ社長さん>
こんばんは。
時期のせいもあるんですが、今回の樹は、森のようだというよりは塔のようだと思いました。
尖っていながら柔らかそうで、ぴよさんの言うように、下に潜り込んでみると、ぐわーっと呑み込まれそうで恐いですよ。
生きるって凄いことだなと姿形で考えさせてくれます。
ほんとに一株、もらってくれば良かったかな(笑)。
育ててみたい。








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スバル・フォレスターが来て、調子に乗っているようです。

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