2016/07/04//Mon.
巨樹を訪ねる 田島の五本松
minamiaizu1503.jpg
K-7 / DA 21mmf3.2
DP2 Merrill / 30mmf2.8

 南会津町、旧田島町は、東西に広い福島県の、真ん中よりちょっと西寄りにある町。
 福島では、海通り/中通り/山通りというように、均等に三つ切りして地方を呼ぶようで、とすれば、中通りの少し山寄り……というか、会津だから山通りの一番中通り寄り?
 (注記:筆者のこの記述はうろ憶えによるものであり、本当は浜通り/中通り/会津地方の三つである。もっとウィキペディアとか使おうぜ)
 実際南北に長い形の県にしか住んだことがないので、福島の東西への広さはちょっと変わった感じを覚えますが、そういう地理です。

 山がちで、とても緑が豊か、空気も水もきれい。
 のどかな里山の景色の中に、五本松と呼ばれるその大きなアカマツはそびえていました。

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(クリックで拡大)

 正直、今回も貧弱な位置情報しか無かったので見つかるかどうか不安だったのですが……。
 「あった!! これしか無い!」
 と、この素晴らしい五本松の姿が道からでもはっきりと見え、これしか、というかこれ以外にあったら絶対おかしい! という感動的な出会いを果たすことができました。
 美しい立ち姿の五本松。
 巨樹に興味のない人でも、このアカマツの立派な姿には視線を奪われること請け合いです。

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 こんなに背の高い松、少ないのではないでしょうか。
 松の枝が折れやすいからか……南会津でも雪はけっこう降ると思うのですが、この五本松には折れた形跡も特に無さそうだし、健康そうです。
 そう言えば、「五本松」「七本杉」「千本なんとか」というバリエーションの巨樹は数多いのですが、現状を見てみると、
「あー、むかしはそれだけあったのじゃが、何々年の落雷、火事、台風……でヘシ折れ、今はマイナス何本」
 ……みたいな展開がある方がむしろ普通です。
 そういう点でも、この五本松はとても立派。

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(クリックで拡大)

 とびきりごつい樹皮は赤銅色、そこに緑青のような苔の色が映え、まるで金属で出来ているような、頑丈そうな質感を感じます。

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 五本にわかれている幹は、見事に一本の太い幹、そして根に収束されています。
 やはり「何本ナントカ」の樹によくある「実は○本の樹が合体して一本に」という裏技判定も、この五本松には適用されない模様。
 この引き締まった幹と根を見るに、ごくスタンダードに、育っていく課程で扇状に幹を展開していき、五本松となったことがわかります。
 足下には、古くから地域の方々が置いていったのでしょう、石仏のようなものや、小さな祠があります。

minamiaizu1509.jpg
(クリックで拡大)

 樹形に劣らず、何度見ても惚れ惚れするような幹。
 朽ちたり枯れたりしているところは全くなく、雨の日というのも手伝って、みずみずしいです。
 アカマツと言えば松茸ですが……それだけはさすがに見つからなかったな(笑)。

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 松食い虫(マツノザイセンチュウ)の猛威によって、多くの松の巨樹が枯死していった中、これだけの立派なアカマツは本当に貴重だと思います。
 これからも変わらず活き活きと歳を重ねて行ってほしいものですね。

minamiaizu1502.jpg

 説明文。
 後半消えてしまって見えづらいですが、

 「旧桧沢街道筋の各所にアカマツの古木が点在し、何らかのいわれがあるのではないかといわれている」

 ……とのこと。
 ちょいとしたミステリーのようですね。


minamiaizu15010.jpg

「田島町の五本松」
福島県南会津町田島
樹齢:190年(説明文の年代で計算)
樹種:アカマツ
樹高:30メートル
幹周:5.5メートル

>> 2016/07/04 07:45
背の高さが、松じゃないような巨木!
松というと横に広がるイメージがあったので
けやきみたいに大きくなるんだ〜と。

会津は景色がもう夏っぽいですね。
小学校の修学旅行が会津でした^^
>> 2016/07/04 21:41
すごい重厚。好みですワァ。
会津ってなんかおもしろいものがある感じがいつも致します。
会津鉄道もかわいいんだよなぁ。

7月2日に本当なら福島市内に行ってたはずなんです。
人が集まらないのでやめちゃったんですが。
行く度に福島市内は息も出来ぬくらいの暑さと湿気でへとへとで帰京するのですが、会津ってこの時期どうなんだべか。
会津方面は冬だもんなぁ、行くの。
>> 2016/07/05 06:18
ぴよ社長さん>
我々の想像する松とはちょっと違った姿になってますよね。
こうまでまっすぐ、高くなっているのは珍しいので、すごく目を引きます。
かっこいいです。
実はこれ、昨年の夏の景色(笑)。
とすると、夏でも会津はようやくあじさいが終わった感じなのかな。
公開しきれていない巨樹の写真もたまってきました。
>> 2016/07/05 06:26
さかしたさん>
重厚でありつつ、老木のくたびれた感じがないのが素晴らしいです。
地域のひとたちが手入れをしているとして、プロ集団なのではなかろうか、という腕前を感じます。
その点、古来から街道沿いにアカマツの古木が……というのがヒントになるのかも。

少し標高も高くなるせいでか、会津は夏でも涼しかったですね。
気分よかったです。
もっとも、南会津にちょっと行ったくらいで……あとはもっと山深いあたりを探索してたので、あてになりません。
市内はやっぱりそこそこ暑いんじゃないかなと思いますネ。
>> 2016/07/09 14:49
アカマツの巨樹はこっちではあまり見かけないですねぇ。
その名の通り赤いうろこ状の樹皮が他の木々と違ってちょっとオシャレ(笑)。
それでもナヨっとした感じじゃなく、どっしりとした重厚感がありますね。
樹齢がまだ(?)190年とは思えないです。
しかもこんなに樹高がある松は初めて見ましたね。
狛さん比較でそのデカさがよーくわかります!

>> 2016/07/10 08:35
RYO-JIさん>
にんげんモジュールはやっぱり有効ですよね。
できればこうしたのを一枚は撮りたいと思うのですが、うっかり三脚を持って来なかったり(車から遠かったり)すると、苦労することになります。
確かこれも、なんかブロックの上に置いて……。

資料を見ても松の巨樹はなかなか出てこないですよね。
逞しくありながら樹自体は明らかに活発な感じで、190年というのは実際若いんだなと思いました。
杉もいいけど、松の仲間も日本らしい風情とかっこよさがあっていいですよね。
がんばれ、と言いたいですね。








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スバル・フォレスターが来て、調子に乗っているようです。

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