2016/07/18//Mon.
巨樹を訪ねる 八幡のケヤキ
fukushima1520.jpg
K-7 / DA 21mmf3.2
DP2 Merrill / 30mmf2.8

 南会津を山深い方へどんどん登って行き、もう少しで有名な大内宿に至るという集落に、現状、日本で第二位というケヤキの巨樹「八幡のケヤキ」があります。
 (参考:09年に訪れた大内宿

 長い上り坂とカーブの先にこの巨大な幹が現れた瞬間、二つの衝撃が走りました。
 ひとつは見間違えようのないものに出会ったという強い確信。
 そしてもうひとつは、それとは真逆に、見間違っているのかと思うかのような、その樹の巨大さに対する驚愕です。

fukushima1524.jpg
(クリックで拡大)

 個人のお宅の目の前に立っているのですが、自分の家の前にこれだけの巨樹があるというのは、なんとも……どういう感じだろうな、なかなか想像できるものではありません。
 興奮しながら撮影していると、お宅の旦那さんが出て来たので、そのままの感じで「ものすごい樹ですね!」と伝えると、にこやかに撮影を勧めてくれました。

fukushima1519.jpg
(クリックで拡大)

 この樹皮の紋様、間違いなくケヤキのものですね。
 こぶがあったり、全体的なシルエットとしても丸みを帯びた印象を受けます。
 これまで見て来たケヤキの巨樹には、みんなそれぞれ違った個性を感じます。
 それがケヤキという樹の特徴なんだろうなと思っています。

fukushima1518.jpg
(クリックで拡大)

 幹周、目通りで12メートルという驚くべき太さ。
 巨樹の「大きさ」というのは、一般に人間の目の高さに近い1.3メートル程度の高さで計った太さで評価されることになっています(樹高ではない)。
 逆に言えば、そこさえ太ければランキング上位になってしまうということもあり、中にはちょっと不公平な例も見受けられます。
 例えるなら、人間で言うウェストのくびれみたいなのがある樹の場合、その上の部分がいくらグラマラスでも順位が低くなるということ。

 八幡のケヤキのすごいところは、擬人化した場合のそういうナイスバディとはほど遠い、全くの寸胴スタイルであるところ。
 根元が太いというのみならず、アイレベルでの12メートルという巨大な太さのまま、太く太く成長し続けているのですね。
 樹のすぐそばまで寄った時、壁のような一本幹が立ちふさがるこの感覚。
 大きさ比較のために置いたK-7がまるでマッチの箱のように見えます。

fukushima1525.jpg

 ちなみに全国第一位のケヤキの巨樹は、山形で出会った「東根の大ケヤキ」
 巨大すぎてもはや岩山のようでしたが、こちらは樹の姿のままに(というのも変ですが)大きくなったという印象。
 身が詰まっていて、すごく重量がありそうです。

fukushima1526.jpg

 樹齢は950年以上ということですが、朽ちたところや損傷したところもなく、葉もみずみずしい感じがしました。
 道路の上に、こんもりと大きく傘のような枝を広げています。
 周囲の環境もさっぱりと整頓されている印象で、この樹をシンボルとして風景が形作られているようにも見えました。

fukushima1521.jpg

 ハイ、樹と。
 横に立ってみると、その太さがますます際立って見えます。
 幹周12メートルというのはやっぱりものすごい太さです。
 楠が少ない東日本にあって、杉と並ぶ巨樹の代表格であるケヤキには、頑張ってどんどん大きく育ってほしいものですね。

fukushima1522.jpg

 解説文。
 千年近く前の豪族時代にその出生の物語があるようです。

fukushima1523.jpg
(クリックで拡大)


「八幡のケヤキ」
福島県南会津郡下郷町
樹齢:950年
樹種:ケヤキ
樹高:36メートル
幹周:12メートル

>> 2016/07/18 10:12
大きなけやきをみると、この根っこは
どのくらいの半径まで根をのばしているのだろうと
思います。
きっとおとなりの家の下にも根っこはあるんだろうなぁ。
というか、根っこの上に家をたててるんですよね。
950年だもの。
>> 2016/07/18 18:59
ぴよ社長さん>
こんばんは。
そう、きっとものすごいことになってるんですよね。
よく枝張りと同じくらいは根がある、土の中でも同じ形を展開している、とか言いますが、それだけでもすごい範囲。
地震や洪水からはがっちり守ってくれそう。
しかし、その根っこでいつか家をひっくり返されてしまうかも……。
>> 2016/07/18 22:01
行ったけどこれ気付かなかったYO!!
雪の頃に行ったからだろうか。
また大内宿行きたいなぁ。高倉神社にもお詣り行きたいし。
狛さんがさりげなく写ってるわぁ。ステキw
>> 2016/07/19 06:16
さかしたさん>
こっちルートでまた行くようであれば、ぜひ意図して寄っていただきたい巨樹です。
わざわざ見に行くのでも、価値はあると思います。
この辺りの集落の感じも、まとまって綺麗になっていて、心地が良かったです。
こういう樹の元では、どうしたってちっぽけに写りますね。
ちっぽけな僕がさらにちっぽけに……。
>> 2016/07/19 21:52
幹周とその重量感が凄まじいですね!
豪壮雄大王者の風格・・・って文字だけみると大袈裟すぎる気がしますが、
これはまさにぴったりの表現ですね。
しかし家の前にこんなとてつもない巨樹があったらどんな気分なんでしょうねぇ。
すぐに慣れてなんとも思わなくなるのかなぁ。
自分だったらもう擬人化して毎日挨拶して過ごすか、守り神のように自分の心のよりどころにするでしょうね。
そして一日一写の八幡のケヤキblogを立ち上げますね(笑)。
もちろん専用のカメラとレンズを揃えて。
狛さんの巨樹写真を拝見していると、やっぱコンデジでは駄目だなぁと。
できればフルサイズのデジカメをと思っているんです、最近。
フィルム時代のばかりですが、手持ちのレンズを考えるとニコン一択なんですけどね。
>> 2016/07/20 06:38
RYO-JIさん>
あついコメントありがとうございます!
RYO-JIさんならでは、よく樹を見てるなあと感心するコメントです。
そうですね、ケヤキらしい重量感……と言っても、1000年も近くなると空洞化や白骨化があったりするものですが、この樹はとても身が詰まっていて素晴らしい幹をしていました。
きっと環境が良くて健康なんだろうと思います。
ほれぼれするような樹ですから、うちの近くにあったら、僕も毎日様子を見たり、話しかけたり、待ち合わせ場所にしたりするでしょうね。
「あのケヤキのあるウチの……」なんて言われたら、誇らしい。

もともとシグマ機を使っていたこともあって、撮る機種の比較ができたので、やはり高画素、ラージフォーマットで残しておくべきだろうと、そこは結論が出ました。
フィルム時代の人たちが中判とリバーサルで撮っているのと同じ感覚だろうと思います。
フルサイズである必要はあるか? とも思いますが、一度試すと確実に戻れなくなりますね(笑)。
道具は重くなるけど、撮影にはゆとりが出たし、シグマのような変な失敗の多発や編集の苦労もなくなりました(データの重さで時々Macがおかしくなるけど)。
この間、A3ノビで巨樹の写真をプリントしましたが、ド迫力で、こういうのもいいですよ〜。








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スナップ経由の風景写真、巨樹探訪旅、無計画な遠出の紀行文。
スバル・フォレスターが来て、調子に乗っているようです。

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・写真展(2013.2)・
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