2017/05/20//Sat.
巨樹を訪ねる 川沿いの洞杉
uozu1737.jpg
K-1 / SIGMA 28mmf1.8 EX DG / FA35mmf2

 ついに目標だった洞杉群へとたどり着きました。
 もちろん、そこに着いたということは、すぐに感覚することができます。
 あまりにも特徴的な樹影は遠くからでも目立つし、それ以上にある種の気配に振り向かされるようなところがありました。
 洞杉は幾本も確認されていますが、その代表と言ってもいいであろう樹が、まさにこれです。

 (この樹についても全く無名で、案内板には「観察しやすい洞杉」とか書いてありましたが、それではあんまり……。
  ということで、とりあえず当たり障りない名前で呼ぶことにした次第です)

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 「杉」と一文字で書くにはあまりにも異様な姿、そしてただならぬ巨大さと迫力。
 圧倒的な存在感です。
 何がこの樹の身に起きたのか、どんなものすごい力が作用して、このような姿に変貌したのか?
 考えれば考えるほど想像を絶している……超常的な疑問に頭が支配されてしまいます。

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 謎に満ちた洞杉の誕生には、根元に見られる大きな石が一因を担っているとされています。
 この石はどこから来たのか?
 前述の……この時もすぐそばを大きな音を立てて流れている急流・片貝川が運んだものです。

 雪解けの豊富な水気があり、その石の上をまず苔が覆う。
 その苔の層を土壌がわりに杉が芽を出す。
 生育していくうち杉は土を求め、石を避けるように長く根を伸ばし、抱え込むような奇怪な姿に変わっていく……。

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 幹や枝にも、平野では考えられない強烈な力が働いていることが一目瞭然です。
 その形態は様々ですが、どれも何かを避けるかのように大きく曲がりくねっています。
 このような曲線的な姿は、かつて山形の山奥で行き着いた「幻想の森」の老杉群でも似たものを見ました。
 もちろんこれは、大きな重圧としてのしかかってくる積雪によるもの。

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 特にこの樹に見られるように、ど真ん中の幹がなく、籠のように幹というか枝というか……そういうものが立ち上がっている、これが洞杉特有の傾向だそうです。
 おそらく、本来は一本杉のような形態だったものが積雪の重みで折れ、それを避けて支幹が伸び、また雪が降っては曲がって伸び、また降って……という風に、こういうことになったのでしょう。
 実際、今現在でも折れたような(つまり近年折れたばかりというような)傷ものの枝もあり、そこからひねくれて育ったことが明らかな箇所もあります。
 なんという逞しさ。
 ……というか、そこまで過酷な目に遭わされて、なぜ枯れないのだ、あんたは。



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 ものすごい形相の根・幹・枝のディテールを持ちつつ、全体を見ると、不思議な形にまとまっている。
 見事な巨樹です。
 樹齢はよく分からないそうですが、この規模の洞杉はみな数百年〜千年程度は生きているとのことです。

 本当は柵があって、そこから先は立ち入りを自粛しないといけなかったようですが……すいません、夢中で一周撮ってから気づきました(嘘くさく聞こえるかもしれませんが、ほんとです。反省)。
 雪のせいか、ロープもなかったし。
 さらには、本来木道もあって、その上を歩くようになっていたようです。
 これも完全に雪に埋もれてしまって全然気付きもしませんでした。
 まだしばらくは人も来ないと思いますし、今回だけはお許しを……と、そんな風に。


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「川沿いの洞杉」
富山県魚津市三ヶ
樹齢:不明
樹種:スギ
樹高:25メートル
幹周:10メートル以上(目測)

>> 2017/05/20 22:31
根元からひたすらまっすぐなものしか知らないのでここまで来ると脅威だな。
生きるために環境に順応して異形のものとなるところはジャミラと同じだけど、巨樹に恨みや憎しみは感じられないので安心しました。
狛さんの撮る巨樹はたまにおっかないのもあるけど基本ドヤ顔して笑ってるのが多いね。

狛さんは男の子だなぁと思いました。
アイスバーンになった雪道はほんと気を付けて(;'∀')
>> 2017/05/21 20:30
しかし凄い道のり。
下手な東北よりもすごい残雪…アイゼンが要るレベルですね。

ただ、これは苦難に耐えても余りある迫力ですねー。
恐らく落雷や積雪で何度も折れているのでしょうが、そこから芽が息吹いてまた枝として伸びている。とんでもねえ生命力を感じます。
>> 2017/05/21 22:34
うへぇ、5月に雪ですか。
雪が残る山で半袖とはなんともアンバランスさが面白い。
車でぶぃんと行ける場所ならともかくかなりの距離を歩かれた様子・・・

狛さん、GWに、ですよね?
と、思わず問いたくなる場所へさすが狛さん。

それにしてもなんとも奇妙な形をした木々達ですね。
これが薄暗い中で迷い込んでしまったとしたら恐れの方が先にきそう。

カメラなんぞ持ってぶらぶらしてますと後で気づいたら立ち入り禁止の場所だった
撮影禁止の場所だったというのは往々にしてありますね。
>> 2017/05/22 05:59
さかしたさん>
おっしゃる通り、僕が好きな巨樹の姿ってのは、堂々としたところ、巨大で異様で唯一無二な姿をドーンと見せつけているところだと思います。
そうですよねえ、ここまで過酷な環境で生きていながら、どこかポジティブさをも感じる。
まだどんどん生きそう感じがしますもんね。

ここに行き着けてよかったとは思いますが、行くべきでは無いレベルもあるのだと思いました。
冒険大好き! ですが、素人独りで無理をすると死ぬかもしれませんよね。。
>> 2017/05/22 06:04
to-fuさん>
ここでも標高は700メートルかそこらあったらしいです。
これ、雪崩だよなあと思いつつその上を歩くんですが、上の方にもまだ雪は残ってるし、杉もろとも崖も崩れてきそうだし、迫力満点でした。
なかなかのトレッキングになりましたが、無事に戻ってきて、行けてほんとによかったと思います。
ここでしか見られない風景、巨樹だったと思います。
>> 2017/05/22 06:23
atushiさん>
空気は涼しいんですが、何分過酷な道行きで、汗だくになりました。
覚悟してたのよりまた長い距離を歩くことになり、試されてんのかと思いましたよね。
孤独だと、ほんと俺はバカなんじゃないか? とか思いますが、いいとこまで引き返したらまたそれもバカみたいじゃないですか、ねえ。

生命力に溢れる洞杉も、夜はどんな風になってるかわかりません。
この姿……見てないところで勝手にウネウネ動いてそうですしね。
動いてるかもしれませんよ。
でも、ちょっと後でも触れるかもしれませんが、このすぐ近くの断崖に岩屋があって、昔の猟師かなんかが寝泊まりしてたらしいです……。

他の時期だったら柵越えはしなかったでしょうが、近くの橋から走ってしまいましたからね……。
気をつけます。
>> 2017/05/24 22:05
なんと衝撃的な姿!
石や雪の影響でこんなあり得ない姿に成長するんですね。
ちょっと信じられないレベルです。
今更ながら、その生命力に驚きを隠せないですよ。

そして、ここに至るまでの過酷ともいえる行程の末に拝見できた感動は
想像はできますが狛さんしか味わえないものでしょう。
こっちにも山の中に奇怪な姿をした杉があるらしいのですが、
車+徒歩でかなり時間がかかりそうなので避けておりまして(汗)。
この巨樹を見て私も行かなくてはと思えてきました(笑)。

>> 2017/05/26 06:37
RYO-JIさん>
ここでしか見ることができない姿……ということで、ちょっと頑張ってしまいましたが、行った甲斐はかなりありました。
この樹だけでも十分でしたが、群れとしての存在感は、ファインダーを覗いていると、異世界的なものを感じるほどです。
驚異的な生命力と姿に、どこかエイリアン的なものを感じたかも。

こういう小探検みたいなのは達成感もあるし、これからの季節にバッチリではないでしょうか。
というか、冬に行くのはホント無理……(笑)。
奈良の山こそ深そうですからね、装備や計画をきちんと揃えて行ってくださいね。
個人的には是非その異形の杉を見てみたい!








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スバル・フォレスターが来て、調子に乗っているようです。

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