
iPhone7
K-1 / SIGMA 28mmf1.8 EX DG / FA35mmf2
そこそこな道のりを歩いてすごい樹を撮り、しかし昼飯のサンドイッチをリュックに入れたまんまだったのを忘れてたよ。
ウラスギみたいにぐにゃぐにゃになったサンドイッチが発見される。
コンビニの棚にあるサンドと、このリュックの底から発見されたサンド、どちらも同種のサンドイッチだという事実に驚きます(←今回のキーワード)。
杉を眺めながらゆっくり食べる構想だったはずですが、ベンチ、雪で埋まってたし、うまそうな匂いで熊子に来てもらってもね。

はー、ちょっとばかり疲れたよね。
もっとしっかり山装備をしてきても良いような道だった……(行きでこの有様、帰りでもっとヨレヨレ)。
何度か膝まで雪にズボっと行ったせいで裾はびしょびしょだし、それでも靴が防水で良かった。
靴が浸水すると惨めだから。
この先2日も旅だからね、うん。

三脚を置いて来たのは道中には良い判断だったとして、いざ撮る段になれば、やっぱり不便になる。
こういう場合、現地にある枝や石でカメラを水平固定したりするんですが、今回は、そう、下が雪ならカメラが刺さる。
楽だったけど、カメラもけっこう汚れてたよね。
すまんカメラ。

雪崩でなくとも、道はこういう有様。
ヘルメットもあったら良かったかもしれんですよ。
帰り道でも拾った杖が大活躍……もとい、杖がないと歩けないところもありましたからね。
うーん、個人的には本年度ベスト杖大賞だな。
握りやすいし、強く軽く、これは洞杉の魂が少しばかり宿ってるからなんだと思ったら、手放せなくなりました。
車に積んで家まで持ってきてしまい、そこらへんに置いといたら、父が、
「なんかものすごい枝が折れてんだけど、一体、どの(庭の)木が折れたんだ?」
と心配してました。
いきさつを説明。
「あんまり無茶して死ぬなよ」
とのこと。
それはいいから、次こそはベスト版のクイーンを貸してくれよ。

透明な激流、片貝川も忘れられません。
洞杉群を生んだのはこの川。
ものすごく冷たい。
帰り道は、行きに自分がつけた足跡があるので、ルート選択には困りませんでした。
ただ、やはり後から考えてみると、昼近くなってあからさまに日照が強く、じゃーじゃー音を立てて水が流れていたので、行きと帰りでも雪の状況は違ったでしょう。
山をなめたらいかん、怖いね。

ってえことで、余韻と潰れたサンドイッチをかみしめつつ、データを移動しとく。
データが大事ってよりは、RAWのサイズがでかすぎて、すぐメモリーカードがいっぱいになっちゃうんですな。
ついで、これも思い出の一端ということで、ドライブレコーダーの動画もバックアップします。
動画は道中でも休憩の折にバックアップしてましたが、これもすごい容量になってます。
道路に降りて来て心底ホッとしましたが、若い奥さんがカラフルな登山ルックで行こうとしてて、汚い靴とズボン、カメラ、Tシャツ、杉の杖という僕の姿を見て、えっ、ってなってました。
奥の方行かれたんですか? というので、行けました、ちょっぴり死にそうになったりもしましたがね奥さん、と言ったら、じゃあやめとく、という賢明な判断をその場で下しました。
そうね。
そうとしか言いようがねえや。
この後しばらくフォレスターのカーゴで昼寝。
片貝川の流れと鳥の声をきく。
見てみれば、隣の釣りの人の車もフォレスターですねえ……(電池が切れる)。
(たびはつづく)