2017/10/21//Sat.
巨樹を訪ねる 武雄の大楠
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K-1 / HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

 佐賀県武雄市、巨大クスノキ3番勝負、2番目は、武雄神社の御神木である「武雄の大楠」です。

 実は、武雄神社は前述の「塚崎の大楠」から徒歩で10分ほどのところにあり、これだけでもすごい巨樹のホットスポットだと言えます。
 まずは石垣やそれを覆う苔などに古代の趣を感じさせる武雄神社本体に……と思ったら、なにやら大勢の人たちがお祓いだか祈念だかをしてもらっている最中。
 テレビクルーまでいます。
 地元の議員さんの選挙カーがあったので、どうやら必勝祈念に来ていたようです。
 邪魔しないように、先に大楠の方に回ります。

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 看板に沿って行くと、その先にはなんと御神木専用の鳥居が。
 すごい。
 これからして、いかに大楠の存在感が大きいかが想像されるというものです。

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 鳥居をくぐればそこにいるのかと思いきや、さらに100メートル以上進まないとなりません。
 このきれいな参道も大楠のためのものです。
 竹林の中のカーブを進んで行くと、満を持して……

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 現れました、これが「武雄の大楠」。
 すぐそばまで近づくことはできませんが、それでも、巨大な存在感を感じることができます。

 朝だったこともあり、まだ他の方もいませんでしたが、とても静かな樹だという第一印象です。
 樹齢3000年。
 この樹の場合、それを疑う気は湧き起こっては来ません。
 確かにそれくらいは生きていそうだ。
 まさに生ける御神体……この姿そのものが信じる力を生むのだと納得させられます。

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 それだけの長い時間を生きるには、気が遠くなるような忍耐と幸運があったでしょう。
 そして、他でもない、まさに神がかった生命力があってこそ。

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 しかし、ずっと見ていても、そういう唸りを上げるような生命力というものをこの樹からは感じませんでした。
 雪国の杉の巨樹がよく発している、折れても折れても身体を捻じ曲げ、大地に食い込んで生きているぞという、あの叫びのような声が聞こえて来ません。
 もしかしたらこの樹は、もう半分以上この世に無いものなのかもしれない。
 つまり、神様になりかかっている存在なのかもしれない……自然と、そんなことを考えました。

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 もしくは、この樹は様々な神霊の家になったのではないでしょうか。
 複雑な根幹の形状、無数かつ多種の植物で覆われたディテールを写真で見ていると、古代から続く長い物語を読み取ることができるかのような気分になってきます。

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 塚崎の大楠と同様、この樹も根元が広大な空洞になっています。
 ほとんど都心のワンルームのアパートくらいの広さがあり、天神様の祠が祀ってあります。
 大楠から戻って来てお詣りした武雄神社では、この大空洞の中で祈祷した「大楠守り」を買うことができます。
 また、楠の絵が入った見開きの御朱印もとても立派なものでした。

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 解説文。
 幹周は20メートルもあるそうです。
 全ての樹の中で、全国6位の大きさ。
 これ以上大きくはならないでしょうが、その代わり、より長く生きて欲しい樹です。
 じっくりと……神様そのものになるまで。


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「武雄の大樟」
 佐賀県武雄市武雄町武雄 武雄神社
 樹齢:3000年
 樹種:クスノキ
 樹高:30メートル
 幹周:20メートル
>> 2017/10/21 21:38
武雄の大樟、待っていたんですよ!
あるブロガーさんのところで写真を拝見してあまりにも雄大で涙出て来たのでいつか自分でも見に行けたらと思ってたらまあこのざまですしねぇ(西目指してました)。
洞が祠のようになっていてほんとすごいですよね。ただただ圧倒されてしまいます。
狛さんの写真がまたガツンときます。
洞の横が虎と獅子みたいに見える。
>> 2017/10/22 08:39
さかしたさん>
ありがとうございます。
もっと近づければ、もっと迫力のあるようにも撮れたと思うんですけど、さすがにこの樹には無理みたいで。
訪ねるのでしたら、是非早朝アタックで、一対一で向かい会うことをおすすめします。
関東からは遠いですが、行く価値の十分ある、ザ・御神木です。
武雄神社も素晴らしいですしね。
確かに、こういう樹は樹と言うより動物的に見える時があります。
躍動感を感じますよね。
>> 2017/10/23 22:04
御神木のための鳥居?参道?
そんなの聞いたことありませんよ。
このクスノキがいかに重んじられているかがわかりますね。
しかし、幹周20m、畳12畳って・・・。
元気イッパイ迫力満点の大阪の野間の大ケヤキで7畳強でしたからねぇ。
さすが樹齢3000年。
大きさだけではなく、醸し出している雰囲気が神秘的。
それにしても狛さん、巨樹の個性を読み取る力、その表現力に
ますます磨きがかかってきていますね。
>> 2017/10/24 08:39
RYO-JIさん>
こういう周辺環境を現地で目の当たりにすると、この樹がどれだけ大切にされているか、それだけで恐縮してしまいそうです。
楠経験の浅い僕なわけですけど、このクラスになると、もう幹と根が判然としないなんて言ってられないですよね。
この幹を支えるためにはこの根が絶対に必要だと思えてきますから……。
この後韓国の姉ちゃんたちがガヤガヤハムニダと登ってくるんですけど、その前に一対一で会えたことで感じることができたと思います。
また、この樹の場合は特に後で写真を見ても色々と考えることができる樹でした。








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スナップ経由の風景写真、巨樹探訪旅、無計画な遠出の紀行文。
スバル・フォレスターが来て、調子に乗っているようです。

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