2018/01/27//Sat.
西日本長距離車旅 京都府の友と雨の森をさまよう
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VANTRUE X1 / Drive Recorder
K-1 / HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

(……この人なんでラリーみたいなことやってんのか、これから事情をお話しします)


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 京都で迎える朝。
 一夜を明かした道の駅は、京都在住の友、to-fuさんの生活域に近いらしく、待ち合わせの時間設定までも余裕があります。
 朝の支度をし、向かう途中でコインランドリーにも寄ってしまう。寝袋も洗って乾かしてしまう。市街地は便利です。
 さらに街中を走っていき、時々、さすが京都は違うぜ、とビビる光景にも出くわしたりしながら、ああお久しぶり、to-fuさんと再会することができました。

 今日は彼にフォレスターに乗ってもらいます。予定? 予定はというと……


(メール等にてやり取り)

「こんにちは。今頃は広島?岡山?あたりでしょうか。(中略)
 せっかくなので京都の巨木でも…と思い、今日下見に行ってきたのですが途中で道が分からなくなり、植林された杉林だけ眺めて敗走してしまいました 笑(中略)(超山奥の、ウルトラ田舎道ですが 笑)
 流石に非力なフィットちゃんでは厳しかったので、もし差し支えなければ市内のどこかで合流して狛さんのスーパー四駆カーに乗せて頂けると助かるのですが、よろしいでしょうか…」

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 えっ? フィットちゃんで行けそうにない道って!?

「先日私が下見した際、フィットでも行程の最後の1箇所以外は難なく進めたので問題無いとは思いますが、当日あまりに雨が酷い場合には斜面の崩落等で危険かもしれませんので、また別のプランにしましょう! (中略)
 僕もアウトドアな感じで行く予定です。雨降りor雨上がりだとヒルが出る可能性があるので、帽子かフード、長めのソックスなどあるといいかもしれません。
(僕のような素人が釈迦に説法ですが…)
 一応ヒルがくっついたときに焼き落とせるようライターと、熊避けの鈴は持って行きますね。」

 目的地は一応、登山道として整備されているみたいですが、たぶん登山客も週に一組来るか来ないかというレベルだと思いますので、途中でこれはやべえ、遭難する!と思ったら迷わず引き返しましょう。
 登山道にポツポツと巨木が散見するようなので、とりあえず序盤の数本だけでも踏破できたらいいですね。
 あとはまあ、そこらの木からヒルがボトボト落ちてきたり木の幹には熊のマーキングだらけ…という状況なら即退散して都会でコーヒーでも飲みましょう 笑」

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 ライターとか鈴とか、それ、我々の世界のアイテムの使い方と違くないですか、どうですか?
 だが了解だぜto-fuさん……。
 あんたとだったら例え泥を引っ被ってもひっくり返っても……クマチャンに齧られるようなことさえなけりゃあ……あとで笑い話にできるってことは知ってます。
 行きましょう、そこに!

 そういう感じです、うん(途中、関係ない画像が混入しましたことをおわびします)。
 出会えるのは杉の巨樹の群生とのこと。
 雨はますます……雨だけがますますいい勢いで、to-fuさんは途中のコンビニで上下のカッパを買いました。
 僕は万一雨でも退くわけにいかない身なので、出発前からカッパは積んできています。
 カメラ好きで出会った仲なので道具にはうるさい我々ですが、

「このクオリティであの値段ってのは許せんな、コンビニカッパ」
「やっぱりこれですよ。現場用に買ったワークマン製」
「ワークマンで良いの買えるんですね、俺も買いに行きますわ」

 なんだか年々ちょっとずつ路線が変になってる気もしますが、オールO・K。

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 途中、そこを逃すと二度とチャンスが現れないという道の駅で早めの昼ごはん。
 その道の駅にもでっかい杉の樹が展示されており、これから出くわすものを暗示していました。
 古くから杉の伐採が産業である地域であり、杉こそはシンボルということなのでしょう。

 山の集落を抜けるような道を走り、もうほとんどすぐ、すれ違えないような林道に突入します。
 まあ、これくらいの道なら山口や奈良でも走った……が、障害物!

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 おそらく前回の台風でへし折れたのでしょう、杉の倒木です。そこまで太くはなかったのですが、流石に一本ものは撤去できない二人!
 (こうして見てみるとアホみたい、何やってんだ、この人たち 笑)
 しかしこれで諦めて引返すというのもアレなので……あんましやりたくはないが、路肩を強行突破だ!

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 ガサガサガサ! すすめすすめ、ヘッヘッヘッ(楽しくなってる)。
 そこから先、おお確かに舗装が切れるじゃありませんか。
 ガッタンゴットン、水たまりバシャバシャ。
 こ、これは、完全に、楽しい、よ!?(すげえ揺れてる)

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 疲れを最小限に抑えて僕をここまで運んでくれたスバル・フォレスター。
 信頼できるよい自動車ですが、ここへ来てその本性を垣間見せた感がありました。
 何だろう、それまで実にゆったりした走りをしてくれる紳士的な相棒だったのに、京都山中のグラベルロードに出会った途端、じめんをがっしり掌握して、ワシワシ物凄い力で前進して行く。
 水たまりも濁っててよく見えず、入ってみると案外深くて、ザバッ! ガツッ! と当たりが来る。
 大きく跳ねる。が、気にもせず、とにかく前進。
 狛は運転しながらこう思っていました。
(お、お前さん、こんな車だったの!?)

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 その後も数キロ林道は続き……

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 徐々に登りになっていきます。

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 どうやら行き着いたのですが……あのう、ここはどこ?
 霧霞に煙る、果てしない山林……。

 今言うのにぴったりな格言を知ってる。
 「樹を隠すなら森」

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 そういう態でいそいそと合羽を着込み、出発します。
 フォレスターさん、ちゃんと待っててね。
 戻ってきて居なくなってたら泣いちゃう(いやほんと頼む)。

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 車両進入禁止のチェーンさえなければもっと登って行けたんですが、相変わらずの荒れ道を徒歩で登って行きます。

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 山は深い。
 他に言うこともなし、言ってもどうしようもねえ。

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 秋の深まる直前でしたが、栗がたくさん散らばっていますね。
 見てください、どれひとつとして中身が残っていないですよ。
 どうしてでしょうね、不思議ですね。

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 なかなか地質学的にも目を引きそうな見事な頁岩層が露わになっていました。
 写真に撮るとものすごい密度感。
 圧倒されます。
 
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 確かにものすごいところ。
 おそらく雪の季節には雪崩が頻発するのだと思います。

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 この樹はもう風前の灯。
 崖が先か、樹が先か……。

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 小雨とは言えない降りの中をさまよい歩きます。
 風景が面白いから飽きないのはいいですが、そろそろ目的の巨樹群生地を見失ってるのじゃないかと不安になって来ました。

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 こりゃ間違ったか……。
 2キロ弱行ったか、別の林道に合流する鉄ゲートまで至ってしまい、立ち往生。
 ネットの先人が訪ねた記事くらいしか情報がないので再確認しようとしますが、完全に携帯電波圏外。
 森への入り口が見当たらない。
 しかしこれ以上行ってもただ林道を歩くだけのようです。
 引返すことにしました。

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 結局、第一ゲートから数百メートル地点にあった看板まで戻り、その付近から目的の伏条台杉の群生地に入ることができました。
 出会った樹々のことについては巨樹の記事で書いたので、ここで加えては書きますまい。

 その代わりにto-fuさんが撮られた写真を見せてもらうとしましょう。
 異常な光景に圧倒されるチンケな狛の姿も押さえられています(なんと、行ったその日中にアップ)。

 to-fuさんのブログ「with photograph」の記事

 恐怖感と歓喜が混じったような、刺激的な巨樹行でした。
 to-fuさんの導きによって一人では容易にたどり着けなかったであろう地にたどり着けたこと、心から感謝したいと思います。
 これらの凶暴とも言える巨樹たちに、一人で立ち向かえたかどうかもわかりませんしね……。
 クマさんに齧られたりヒルがボトボト降ってきたりしなかったので、そこも良かったです。はい。

 興奮で気持ちは熱く、しかし雨で身体は冷えています。
 車に戻った時にはホッと息が漏れました。

 帰り道には気をつけて!
 まあ乗ってってよ! 嫌? だめ、乗るの!!



(設定で画質を1080pにすると綺麗にご覧いただけます。
 動画で見ると実際の感じよりだいぶマイルドに見えるから不思議。)

 旅はつづく……。

>> 2018/01/28 21:57
昔は昔でお互いヘンテコな路地ばかりうろついていたような気がしますが、撮り物の方向性が変わっただけで人間中身までは簡単に変わらないんだよなあと実感します。

あの林道だけでも結構見応えがありましたよね。
世の中には林道マニアなる人たちがおられるようですが、その魅力の片鱗を見たように思います。

いやしかしあの倒木。
こうして見るとどけられるわけないですね、これ 笑
数年前の大阪スナップも大雨でしたよね。いつも無茶に付き合って頂いて本当に申し訳ありません…
>> 2018/01/29 18:01
to-fuさん>
いえいえとんでもございません!
こちらこそ毎度付き合っていただいてる感満点でして、その度にいろいろな面白くて貴重な体験をさせてもらって、感謝しております!

そう、あの雨の大阪スナップ……今でもとても印象深い思い出です。
気に入ったモノクロ写真も何枚も撮れたし、僕の中で大阪と言えばあの印象……to-fuさんのiPod、浸水して壊れましたっけね。

登山や探検まではできそうにないですが、その手前の範疇であれば、もっとどんどん追い求めたいと、あの小冒険を経て思うようになりました。
その上で、タイヤね……これはまずい、おかねがかかりますが欲しい、お金をかけてしまったらますますああいうデンジャラスなところに行きたくなる……いけないスパイラルです。
西日本の辺鄙な巨樹を探訪する際には、是非またご同行ください!








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 行き当たりばったり旅の紀行文・
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