2018/01/24//Wed.
巨樹を訪ねる 平安杉
IMGP6557.jpg
K-1 / HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

 片波川源流域の伏条台杉群生地。
 急な斜面伝いに歩いていくと、やや開けたところに、簡易的に作られた柵で囲まれた巨大な杉に出会います。
 これが、この群生地で最大とされている「平安杉」です。

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 明らかに飛び抜けて巨大。
 おそらく株立ちですが、それぞれの幹もかなりの大きさに育っています。
 他の杉に勝る堂々たる風格。

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 平安時代から生きているというイメージで「平安杉」と名付けられたのか。
 折れずにいる幹は勢いがよく、周りの木立よりも高く伸び上がっています。
 この辺りの杉山は、かつて中央権力に用材として見られていたという歴史があるらしく、この平安杉も、その選から漏れたもののなれの果てのようです。
 
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 しかし、折れてしまった幹や大枝も多い。
 傍らにはこの杉のもので間違いないであろう巨大な枝が転がっていました。
 こんなものが折れたとあっては、他のストレートな杉ではバランスを大きく損なってしまったでしょう。

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 いくつかの幹は死につつあるようにも見えつつ、また他方では、雨を浴びてますます勢いを増して生きているような顔も見せている……。
 この森の樹の性質自体を語っているかのような樹に見えました。
 荒々しく、柔軟で、再び見てなおますます荒々しい。

IMGP6567.jpg

 もう一度引いて、その特異な形状を眺める。
 何かに似ていると思いましたが、ばかでかいキノコ(の根元)のようです。
 多雨の森に生きていることで、収斂進化のように形状が似てきてしまうのか……などということを思い浮かべました。


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「平安杉」
 京都府京北片波町 片波川源流域伏条台杉群生地
 樹齢:不明(〜800年)
 樹種:スギ
 樹高:25メートル
 幹周:15.2メートル
>> 2018/01/24 21:59
本当に恐ろしい森。
歴史が濃い京の都は、森の中までも独特ですね。
京都の代名詞である平安という名前が付けられているだなんて、
この杉が特別だということが伝わってきます。
中央権力の選定に漏れた杉ってことは、異端児だったんでしょう。
それが何百年たった今でも、その強烈な個性を保ち続けているだなんて、
もの凄いエネルギーを内包しているに違いないですね。
しかし、この杉群の存在はまったく知りませんでした。
奈良県民の僻みもありますけど(笑)、これが京都の奥深さなんでしょうねぇ。
>> 2018/01/25 23:15
RYO-JIさん>
京都も奈良も、東の者からすれば深い深いおっかないところですよ!(笑)
おそらくは用材としてはもっとまっすぐな樹の方が欲しいはずですが、雪の重みで曲がったところを梁などに使うと、強いらしいですよ。
しかし、深い森です。
昔の人たちは車も、ましてやチェーンソーも使わずにこんな樹に立ち向かい、それを運び出したんですから、すごい。
その時には杉たちもそりゃもうもっと魔的で、伐ろうとした人の10人や20人、呪い殺したかもしれませんね。
そういうことがあったと言われても疑いやしません。
>> 2018/01/26 00:39
懸命に生きて死に、朽ちる。そして次の世代の糧となる。
植物も人間含む動物も何一つ変わらないんだよなあと実感します。

倒壊して朽ちた幹を見ても不思議と哀しい気持ちにならかったんですよね。どれほど立派な巨樹であろうと所詮は森の細胞の一つでしかなく、その骸を苗床に次の世代の枝木がまた森という一つの生命体を生かすため懸命に成長する。そんなサイクルを想像していると、自分はなんてちっぽけな存在なんだろう…とか、何かそんなことを考えていました。平安杉のように目立つ存在になれなくとも、懸命に生きて朽ちていきたいものです。
>> 2018/01/27 08:22
to-fuさん>
おっしゃる通り、ここのように生命力溢れる森に踏み込むと、それ自体がひとつの生命体のように感じます。
ビビリな僕なぞはだからこそ余計食われてしまいそうな恐怖感を感じたりするんですけどね……。
いくら密度が濃くても細い杉ばっかりの植樹林からはこういう感じがしてこないです。

数百年もこの生死のサイクルを繰り返して森は生命体として一体となっていく。
巨樹の存在というのは、その森や山の中で個体として認識できる面白さ、凄さなんですが、多分そんな感覚も人間が勝手にそう見ているだけなんだと思います。
多くの巨樹が人の手で育まれているところを見ても、それはある意味、人がどうしても捨てきれない憧れなのでしょう。
巨樹を見つめることは、いろんなことを気づかせてくれます。








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