2018/06/23//Sat.
福井や兵庫にちょっと行ってみる旅 4
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K-1 / CZJ Flektogon 35mmf2.4 / HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR
iPhone7

 茨城、奈良、京都。
 ここからそれぞれ集まって、きわめて学術的な一席をもうけるとしたなら、一番いいのは一体どこだ?
 そんなの、敦賀に決まってるじゃないですか。
 そう言ったらどんぶりの蓋を投げつけられるかと思ったのに、なぜかあんまり反対意見も出ず、我々はこの日本海側の歴史深い交易都市へと集合したのです。

 おっと、その前に、この日は朝から大変に濃密だったんです。
 忘れずに載せとこう。

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 土砂降りの只中で眠るような夜を明かし、あさ。
 早朝はまだシトシトと降っていましたが、気温が上がるにつれてか、ドラマチックなほどに雲を躍動させつつ、青空が顔を出しました。
 であれば、RYO-JIさんとの待ち合わせまで数十分、ひとりオセロとかやって過ごしている場合ではない。
 この潤い溢れる福井の……と、田んぼの間を歩いてって一枚撮ろうとした瞬間、シグマさんはバッテリー切れを起こしました。
 朝の素晴らしい時に、こんカメラ、何してくれよる。
 充電するの忘れてた。
 
 結局、朝っぱらだというのに本格的一眼レフを持ち出す羽目になり、のどかな集落の路地を歩くにはバツが悪い。
 通りがかりの人にも「おはようございます」と気持ちよく挨拶するけど、こいつ朝から一体どういうつもりなんだと訝しがられるのも当たり前。
 まあ、そうして一回りしてきて、車で助手席のドアを開けたまま餡パン(つぶ)など食っていい気になってくつろいでいると、程なくしてRYO-JIさんの素敵なボルボが到着。
 この道の駅から目的地までは一本道であり、どうせまた戻ってくるので、僕の車一台で行くことにしました。
 目指すのは、その名も秘境感ある「岩屋観音」。
 そして、この巨樹探訪・福井編のメインである巨樹の元です。


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 案外走りづらいところはありませんでしたが、岩屋観音の周辺はかなり鬱蒼としています。
 目的の巨樹は、初見には視界に入っては来ない構成らしい(助手席にいたせいで、RYO-JIさんは見るべきでないモノを見てしまったようですが)。
 斜面伝いに登ってみると、ここが「岩屋」の名を冠される由縁を望むことができます。

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 おぼつかない足元をこらえながら丘のようなところを登って、頂上。
 巨大なケヤキがドンと現れます。
 二又に分かれ、幹周囲はこれも巨樹と呼んで差し支えない。
 しかし、その大きさだけでなく、間近まで近づいた我々は言葉を失いました。

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 この樹、足元がおかしい……どでかい洞窟になってるぞ!?
 樹の洞というレベルではありません。
 いや、そこに立つとわかるのですが、洞窟を成す巨岩の上に根を張って、こんなに巨大に育っているのです。
 巨岩に食い入ることができず、根元から見上げると、根幹が大蛇のようにうねっている。
 なんという力技。
 根張りももちろんものすごく大きく頑丈無比で、どこまでが樹でどこからが岩なのか、分厚い苔をちょっと剥がして見ないと区別がつかないくらいでした。
 
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 ちょっと視界が開けるくらいにまで移動すると、この丘のような場所全体が巨大な岩石でできていることに気付かされます。
 文字通りの「岩屋」。
 山岳信仰の過酷な修行をも感じさせるような景観は、この後出現する怪物と対峙するために気を引き締めよという舞台装置だったのかもしれません。


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 もはや言うまでもない。
 この先に鎮座していたのが「岩屋の大杉」です。
 この奇怪な超巨大杉がどうしても一目見たくて、今回の福井行きを決めたんです。
 叩きつけるようなインパクトと、角度を変えて見る度に想像を絶する形状。
 何度も挑みかかった(つもりの)我々は、なんか……すごく疲れました。

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 そういう人たちに落ち着きを取り戻させてくれる「飯盛杉」も、また少し上に居ます。
 大杉のおまけみたいに書かれることが多いようですが、こちらも見どころ十分。
 この濃いシーン構成。やるな、岩屋。

 ここをクライマックスに持ってきて本当に良かった。
 お狛に任せておくと、「高速道路に一番近いから」というくだらない理由で(注:実際はさほど近くもないです)ここを最初に訪ねかねなかった。
 これらにガガーン! とやられてしまった後では、前日に楽しんだ巨樹たちも、少し霞んで見えてしまったかもしれない。
 危ない危ない……。

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 それ自体は険しい面もある岩屋ですが、少し行くとオートキャンプ場があり(車中泊もできるな、と地図で見ると考えがちですが、夜ここで寝るのは超おっかない)、なんだか打ち捨てられた別荘みたいなのも数軒あります。
 「滝、あっち →」
 みたいな看板を見つけたので、はは、ついでに行ってみましょうヨ、と車で行くも、狭すぎてすぐ引き返す。
 やけに長く感じる数百メートルをガサガサ歩いて行くと、ちょうど嫌になってきた頃合いに二段滝出現!

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 水と木漏れ日が素晴らしくきれいでした。
 こう言うとあほくさいですが、正直言って泳ぎたかった。
 巨樹の衝撃に直撃されて頭がいっぱいになっていたので、滝の音や飛沫がとても良いリラックスを与えてくれます。
 プラナリアがいそうだったから石をひっくり返してみたけど、いなかった。


 そんなこんなで、いやーすげえすげえ、まいったまいったと、道の駅まで戻ってきて、それぞれの車に戻りました。
 ここから向かう先は一緒ですが、とろくさい僕の運転にわざわざ付き合う必要はないんですよ?(「狛サン、高速道路そっちじゃないですよ」)
 敦賀で合流ということにして、いい天気の中、車を飛ばします。
 およそ1時間、75キロ。


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 敦賀ではto-fuさんと合流を試みます。
 夢のトリニティ・ミーティング(三者面談?)。一体どんなすごい意見交換がなされるのであろうか。
 前回の長旅では、奈良と京都を訪ね、前日にRYO-JIさん、次の日にto-fuさんに遊んでもらいました。
 そしてto-fuさんとRYO-JIさんではどの程度面識があるのかというと、実は数年前、香川で会ったことがあるそうで。
 奈良と京都の人が、たまたま同じ日に同じ写真展かなんか見に行って、香川で出会う? それって普通のことなの?

 などと言って歩いていると、思わず立ち止まってカメラを向けたくなる雰囲気あるお風呂屋さん発見!
 RYO-JIさんによると、かつてto-fuさんがここを撮って載せてたとのこと……さすがの着眼点(と神出鬼没ぶり)。

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 そういうわけで、きわめて学術的な集まりをするために、茨城、奈良、京都からやってきて、待ち合わせ場所は敦賀が誇る「ヨーロッパ軒」ですよ。
 しかも本店。
 別にいいだろ?
 半年ぶりですが、to-fuさんもお変わりなく。嬉しいことです。

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 以前敦賀に来た時も支店に寄ったんですが、定休日だった。
 敦賀まで来てここのソースカツ丼食わないなんて……と歯がゆく思っていたがゆえの、本店チョイスです。
 こんなソースカツ城になってるとは思わんかった……。
 昭和情緒まみれの中、とても賑やかに繁盛していて、いやがおうにも楽しくなって来ます。

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 色々ありますね。
 パリ丼とか、スカロップとか(何?)。どれにしようか……
 「じゃあ俺ソースカツ丼で」
 「同じもの三つで(迷ってない)」
 敦賀で卵で閉じたカツ丼が食べたかったら「和風カツ丼」って言わないと出てこないの、知ってた?

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 パカッと。
 思ったより紙カツではない香ばしいカツが3枚も乗っているので、この蓋が実際馬鹿にできない役割を果たします。
 すなわち、出番待ちの状態にあるカツをこちらに退避させておきつつ、ご飯とバランス良く食べて行くのだ。
 いわば、カツの楽屋、それが蓋です。周囲のミスターたちを見ればそれがスタンダードなやり方だとすぐにわかる。
 この洗練された手法によって常にカツと1対1で向かい会うことができ、「お前は実際よく出来たカツだ」、「さあ立ち向ってこい」、「お前の素晴らしいカツっぷりを……俺は何を言ってるんだ?

 しかし意外だったのは、どう見てもコンパクトサイズなこの丼の容量。「器の深さ」ってやつかな?
 ごはんギュウギュウ、そしてウスターソースは下に溜まっている。ますます蓋の価値が増すというものです。
 「ソースカツとめし」というあまりにもそれだけなシロモノですが、飽きずに食べられる上、ずっしり来るのにしばらくするとまた無性に食べたくなってくる……。
 また行きたいなあ、ヨロッパけん……。


 ……書いていたら長くなって来ましたので、前後編に分けさせていただきます。
 ちょっと腹ごなしにぶらついてくるワ……みたいな感じで。
 こうして書いてみると、なんとイベント豊かな一日だったのでしょうね。笑

(つづく)
>> 2018/06/25 20:57
早くもソースかつ丼の禁断症状が現れ始めています。
ホントなんなんでしょう、あれ。シンプルなだけに家で作ればいいじゃねえかとも思うんですけど、やっぱり店で食べないと何か雰囲気が出ない。そしてきっと美味しくないに違いない。ああ、月イチくらいで通いたいなあ。

それにしてもこの永平寺の道の駅はなかなか良さそうですね。僕も夜明け前には現着して軽く仮眠してから向かおうかと思っているので使わせてもらおうと思います。
>> 2018/06/26 08:05
to-fuさん>
面白い食い物だなあと思いますね。
理論的にはほんと、カツとソースがありゃ家でできるはずなんですけど……絶対ああいう喜び?は味わえないと予想できてしまう。
多分ウチで作ったら、こんなもん2度は食わないですよね。笑
うん、月イチくらいだったら多分僕も食べに行きますね、福井に住んでたら。

いろんな道の駅にお世話になるようになってしまいましたが、ここは拠点にできる充実ぶりでした。
お風呂もあるし、ご飯も食べられる一方、変にデカすぎないので夜は静かですし。
食堂以外の食事情をクリアできれば文句なしです。笑
岩屋へおいでの際はここで間違いなしです。星4.5(?)








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